岐阜県関市は、「誰もが自分らしく 心豊かに暮らせるまち せき」をめざし、男女共同参画に取り組んでいます。
取組みの詳細は、「第3次せき男女共同参画まちづくりプラン」をご覧ください。
なかでも、特徴的な取組として、多様な性の在り方の理解促進を進めてまいりました。その取組について、下記に紹介します。
LGBTの取組み
LGBTフレンドリー研修
岐阜県関市では、平成28年8月10日に「LGBTフレンドリー宣言」をし、LGBTを含む性的マイノリティへの配慮に向けた取り組みを始めることを宣言しました。LGBTフレンドリー宣言後に岐阜県関市では様々な取り組みを進めています。
LGBTフレンドリーなまちを市の施策として推進する市職員、多感な時期の子どもたちに関わる教職員への啓発や意識改革を目的に毎年開催しています。
これまでに市職員約550人、市内小中学校教職員約400人が受講しています。
研修を受講した職員には、LGBTに理解があるという証として、缶バッジを配布しています。
ハンドブックの作成
LGBTに関する基礎知識や学校等で抱える問題や課題、対応方法、用語の解説、電話相談の案内等を含む、市内の全中学生・高校生から大人(保護者や教員)向けのハンドブックを作成し、毎年新中学1年生に配布しています。
多感な子どもたちの学校生活での環境改善に向けて、各学校でハンドブックを活用した勉強会や授業等を行っていただいています。
印鑑登録証明書をはじめとする61の公文書の性別記載を削除
性別違和を感じている性的マイノリティの市民への配慮として印鑑登録証明書の性別欄を削除しています。
調査により、その他の公文書やアンケートなど210に性別欄があることがわかり、改めて、調査対象であった申請書から性別欄の削除が可能かを各課において検討し、削除可能なものについては、準備が整ったものから性別欄の削除を進めています。そのうち市の独自様式などで性別欄が不要な61については順次削除しました(令和元年7月1日現在)。
働きやすい職場づくり
関市役所の職場環境の見直し
結婚等祝金と弔慰金について、同性パートナーがいる職員に対しても、申告により給付できるように見直しました。
関市職員採用試験申込書から性別欄の削除
性別にかかわらず誰でも応募できるよう配慮しています。
公共施設トイレの対応
公共施設や小中学校の多目的トイレを「みんなのトイレ」に表示変更をしました。27施設61箇所に設置しています。
啓発イベント
市と市内高校・大学が協働したLGBT啓発イベントを令和元年度から開催しています。当事者による講演を始め、高校生によるLGBT研究の取組発表、トークセッションを行いました。
LGBTQレインボー交流会
誰もが自分らしく暮らせることを目指し、安心して居られる、相談できる場として、性的マイノリティ当事者及びアライが参加する交流会を、令和3年度から定期的に実施しています。
パートナーシップ宣誓制度導入
性的少数者に対する配慮に向けた取組の一つとして、令和4年4月1日より、一方または双方が性的少数者である2人を対象とした、パートナーシップ宣誓制度を導入しました。
岐阜県関市からのメッセージ
関市では、「関市第5次総合計画」のなかで、「自分らしくありのままで暮らせる共生社会の実現」を掲げ、性別や国籍、年齢などに関わらず、一人ひとりの個性や多様性を認め合えるまちをめざしています。
ぜひ、Diversity EXPOで関市の取組について知っていただき、交流しましょう。